牛舎・養鶏場の暑さ対策!暑さで病気や死亡させないために必要な遮熱とは?
2025.2.15
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夏季の暑熱は、家畜の斃死や、増体性、産乳性、繁殖性の低下を招き、畜産業に対し負の影響を与えます。
特に、夏季の高温による家畜への被害は深刻となっています。 気候の温暖化は、暑熱期間の長期化や猛暑日の増加を引き起こし、畜産業への影響は今後さらに増大すると予想されます。
暑熱の深刻さを知る多くの人にとってその1頭1頭の苦しみを想うといたたまれない気持ちになることと思います。
暑熱は家畜の生産性や繁殖性の低下を引き起こし、それが畜産農家にとって大きな経済的損失へとつながります。
大切な家畜を守り生産量の悪化を防ぐためにも、畜舎の暑さ・遮熱対策を徹底しましょう。
畜舎の暑さを防ぐ具体的な遮熱対策として、おすすめの方法をご案内いたします。
畜舎全般の遮熱対策としてご参照ください。
牛舎や養鶏場の暑さ対策が必要な理由
家畜動物の品質、生産性を損ねないためにも、畜舎内の温度を「動物の適温」になるよう管理するのは必然です。
主な家畜動物の「適温」は、
・乳用牛 適温)4~20℃ 臨界温度)25℃
・肉用牛 適温)10~20℃ 臨界温度)30℃
・豚 適温)5~20℃ 臨界温度)27℃
・採卵鶏 適温)13~25℃ 臨界温度)30~32℃
・肉用鶏 適温)19~23℃ 臨界温度)28℃
とされています。この適温域よりも高い気温でも、ある程度であれば体温を調節する仕組みが機能しますが、ある限界の温度(臨界温度)を超えると、この体温調節の仕組みがうまく働かなくなり、急激に体温が上昇して様々な不調を引き起こします。
具体的には、乳牛においては泌乳量の低下や乳質の低下(乳脂肪率の低下や体細胞数の増加など)がみられ、採卵鶏においては産卵率の低下や卵殻質の低下による破卵率の増加も見られます。
また、作業員の体調不良、熱中症リスクも高まります。
必要性はわかっているけど、何をすれば?
主な家畜動物の「適温」は、
・乳用牛 適温)4~20℃ 臨界温度)25℃
・肉用牛 適温)10~20℃ 臨界温度)30℃
・豚 適温)5~20℃ 臨界温度)27℃
・採卵鶏 適温)13~25℃ 臨界温度)30~32℃
・肉用鶏 適温)19~23℃ 臨界温度)28℃
とされています。この適温域よりも高い気温でも、ある程度であれば体温を調節する仕組みが機能しますが、ある限界の温度(臨界温度)を超えると、この体温調節の仕組みがうまく働かなくなり、急激に体温が上昇して様々な不調を引き起こします。
具体的には、乳牛においては泌乳量の低下や乳質の低下(乳脂肪率の低下や体細胞数の増加など)がみられ、採卵鶏においては産卵率の低下や卵殻質の低下による破卵率の増加も見られます。
また、作業員の体調不良、熱中症リスクも高まります。
必要性はわかっているけど、何をすれば?
牛舎や養鶏場における暑さ対策
畜舎の遮熱対策の基本は、畜舎内の温度を下げることになります。
「家畜」が快適に過ごせる温度を意識して温度調節する・・・
・エアコンを設置する。
・散水する(スプリンクラーやミスト装置)。
・遮熱シートを施工する。
などが考えられます。
「家畜」が快適に過ごせる温度を意識して温度調節する・・・
・エアコンを設置する。
・散水する(スプリンクラーやミスト装置)。
・遮熱シートを施工する。
などが考えられます。
太陽光の影響を受けやすい折板屋根のケースが多い
牛舎や養鶏場の暑さ対策には遮熱がおすすめ

・エアコン → 設定温度を下げる(電気代過多)ことで一時的に温度は下がるが、建物の屋根が熱を持つことでなかなか室内温度が下がらないことが多いです。
・散水 → 単独では効果を発揮しにくいです。散水は水が蒸発することで冷却効果を見込める方法です。水をまくだけでなく蒸発させる必要があるため、送風も必要となります。
・遮熱シート → 遮熱効果のあるシート(シャネリア)を屋根へ施工します。灼熱の太陽光が照りつける真夏の屋根は、表面温度が50度を超えることもあります。太陽光で熱くなる屋根を遮熱シートでガードすることで、畜舎内の温度を緩和する効果が期待できます。
牛舎や養鶏場の暑さ対策ならシャネリア

・畜舎内が暑くて熱中症になるよ
・光熱費が値上がりしても、賢く節約したい
そんな声に、弊社のオリジナル商材であり日本製の高遮熱シート【シャネリア】が解決します!!
写真は屋根上に実験として所々へシャネリアを敷き、室内からサーモグラフィで測定した結果です。
シャネリアを施工した部分と未施工の部分では36℃の差が出ました。
カバー工法
カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。
この方法により、既存の屋根を撤去する手間や費用を省くことができ、工期も短縮されます。
また、シャネリアを敷設した上にカバー工法を施すことで、シャネリアの効果持続年数を大幅に延ばすことができます。
この方法により、既存の屋根を撤去する手間や費用を省くことができ、工期も短縮されます。
また、シャネリアを敷設した上にカバー工法を施すことで、シャネリアの効果持続年数を大幅に延ばすことができます。
シャネリアのみの敷設工事の効果持続年数は 5~8 年ですが、カバー工法を併用することで、効果持続年数が 30~40 年に延びます。
さらに、カバー工法を施すことで、シャネリアの銀色の反射を防ぎ、屋根がまぶしくなるのを防ぐことができます。
さらに、カバー工法を施すことで、シャネリアの銀色の反射を防ぎ、屋根がまぶしくなるのを防ぐことができます。
遮熱工事の施工事例①



こちらのお客様は、建物の中が夏場40℃くらいにも上がるそうで、
・従業員の熱中症対策をしたい。
・エアコンの消費電力を下げたい。
このような要望をもとに、弊社の遮熱工事をご提案し、導入いただきました。
まず、現状確認の為にドローンで上から空撮します。
屋根の状況はスレート材を使用されており、経年劣化が進んで表面が褪せてきて強度も弱っています。部分的に損傷もありました。
スレートの屋根は非常に温度が高くなり、その熱がこもることで室内が高温になってしまいます。
その熱くなる屋根の上に遮熱シート(シャネリア)を施工し、さらに金属屋根を使用し、カバー工事を行います。
そうすることで、屋根表面の温度上昇をブロックし、室内温度を下げることに繋がります。
また、カバー工事は屋根自体の保護と強度の強化もします。
今回は工事目的として
・暑さ対策
・外観美化
・アスベスト対策
の3つを同時にすることができ、他にも雨漏りや屋根の強度補強も一役買っています。
詳しくはこちらに施工事例として記載しています。
遮熱工事の施工事例②



ドローンで確認すると、お客様が言われていた通り屋根に使用されているスレートは経年劣化により風化が進んでいました。
2006年の労働安全衛生法の改正以前に使用されたスレート材にはアスベスト(石綿)が使用されている可能性が有ります。
万が一アスベストが使用されていたとしても破損したりしない限りは含まれたアスベストが飛散する事はありません。
しかし、経年劣化で表面が雨や風、光によって風化した古いスレートからは含まれているアスベストが飛散する可能性があります。
またスレートの建材の内側は断熱材など何も無くすぐ室内になっているため、夏も熱い事が予測できます。
経年劣化で風化した屋根でしたがカバー工法によりガルバニウムの屋根材に生まれ変わりました。
これにて環境改善につながり、暑さからくる集中力低下も解消されます。
おわりに
今後も温暖化による異常気象は続くとみられており、早期の遮熱対策で畜舎環境を改善することが大切です。
暑熱環境では「直射日光が当たるベッドには寝ない」、「畜舎内で暗い場所に集まる」などの行動を取ります。畜舎内での家畜の偏りが過密状態を作り出し、暑熱ストレスを助長します。
さらに近年では『アニマルウェルフェア(動物福祉)』という点でも、遮熱対策は非常に重要になってきました。
大切な財産である家畜を暑熱から守るためにも、早いうちから対策をしっかりと行い、暑い夏を乗り切りましょう。
熱のこもる屋根には遮熱工事が最適解。家畜たちの環境も【快適】!
暑熱環境では「直射日光が当たるベッドには寝ない」、「畜舎内で暗い場所に集まる」などの行動を取ります。畜舎内での家畜の偏りが過密状態を作り出し、暑熱ストレスを助長します。
さらに近年では『アニマルウェルフェア(動物福祉)』という点でも、遮熱対策は非常に重要になってきました。
大切な財産である家畜を暑熱から守るためにも、早いうちから対策をしっかりと行い、暑い夏を乗り切りましょう。
熱のこもる屋根には遮熱工事が最適解。家畜たちの環境も【快適】!