工場の屋根修理の方法を紹介！屋根の種類や業者選びについても解説
「自社工場に適した方法で屋根を修理したい」
「工場の屋根修理はどの業者に依頼すれば良いのだろう」
工場の屋根を修理しようと検討している人の中には、このような悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。
本記事では、工場の屋根修理の方法や修理を依頼する業者の選び方について解説しています。
工場の屋根の修理を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
工場の屋根を修理する方法は一つではありません。
既存屋根の状態や予算などを参考に、自社工場に適した修理方法を選びましょう。
工場屋根の主な修理方法は下記のとおりです。
・カバー工法
・葺き替え工事
・部分補修工事
それぞれの修理方法について詳しく解説します。
カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根を被せる修理方法です。
被せた新しい屋根が雨の浸入を防ぐので、雨漏りの修理にも適しています。
カバー工法を施工するメリットは下記の3つです。
・既存の屋根材を撤去しないため、コストや工期が抑えられる
・生産ラインに影響を与えにくい
・屋根が二重になるので遮熱性や断熱性が向上する
カバー工法を施工する際に遮熱材を敷けば、工場の暑さ対策にもなります。
デメリットは、既存の屋根の劣化が激しいと施工できない点です。
劣化が激しい屋根を修理するときは、カバー工法ではなく、既存屋根を撤去して新しい屋根を設置し直す必要があります。
古い屋根材を全て撤去して、新しい屋根材を設置する修理方法が葺き替え工事です。
屋根自体が新しくなるので、屋根の寿命が延びるというメリットがあります。
カバー工法と同様に屋根の見た目が一新されるため、外観の美化にもつながります。
一方で、修理費用が高額になりやすい点が葺き替え工事のデメリットです。
アスベストを含んだ屋根材を撤去する際は、廃棄処理代が高くつく可能性があります。
また、カバー工法と比較すると工期が長い点にも留意が必要です。
生産ラインを停止しないと施工が難しい場合もあるため、十分に検討したうえで修理を依頼しましょう。
部分補修工事とは、経年劣化や自然災害などによって損傷した箇所を部分的に修理する方法のことです。
カバー工法や葺き替え工事といった全面工事と比較すると、費用を抑えて修理ができるというメリットがあります。
ただし、不具合が屋根の複数箇所に発生していると、部分補修工事を行っても完全に解消できない場合があります。
特に雨漏りは原因特定が難しいため、部分補修工事による修理はあまりおすすめできません。
既存屋根の種類について把握しておくと、適した修理方法を選びやすくなります。
工場の主な屋根の種類について紹介するので、修理方法を選ぶ際の参考にしてください。
・波板スレート屋根
・折板屋根
・瓦棒屋根
一つずつ特徴を解説します。
波板スレートとは、強度を持たせるために繊維状の素材をコンクリートに混入させた屋根材のことです。
遮音性や耐久性、耐火性がありながら比較的安価なため、工場でよく使用されています。
ただし、表面がザラザラしていて汚れやすいという欠点もあります。
劣化が進んだ波板スレート屋根は割れやすく、破損や雨漏りが起きやすいため、施工から時間が経過している場合は注意しましょう。
また、古い波板スレートにはアスベストが含有されている可能性があります。
経年劣化によってアスベストが露出すると飛散するリスクが生じるため、何かしらの対策が必要です。
波板スレート屋根にカバー工法を施工すれば雨風による浸食を防げるので、アスベストの飛散防止につながります。
折板屋根とは、金属板を折り曲げて加工した屋根材を使用したものです。
施工する際に下地を必要とせず、工期が短く済むというメリットがあります。
また、波型のため水はけが良い点も折板屋根の特徴の一つです。
使われる素材はいくつかありますが、最近では金属製の中でもサビが発生しにくいガルバリウム鋼板が多く使用されています。
ガルバリウム鋼板は軽量で耐震性がある一方で、遮音性や断熱性が低い素材です。
中には断熱材一体型のガルバリウム鋼板もあります。
ガルバリウム鋼板が主流になる前は、トタンが多く使用されていました。
瓦棒屋根とは、瓦棒と呼ばれる角木材の上から金属板を取り付けた屋根のことです。
瓦棒は木材のため、屋根材の劣化によって雨水が浸入すると腐蝕してしまう場合があります。
折板屋根と同じく、使われやすい素材はガルバリウム鋼板です。
屋根のひび割れやサビをそのままにしていると、経年劣化や雨風によって損傷範囲が拡大していく恐れがあります。
損傷の拡大によって雨漏りが発生すれば、工場内の設備や機械が濡れて故障するリスクも生じます。
機械や設備が故障した場合、必要に応じて修理や買い替え費用を負担しなければなりません。
また、設備や機械の水濡れは漏電が発生する要因にもなるため、大変危険です。
負担する費用を最小限に抑えるためにも、不具合を発見したら早めに業者へ連絡して修理を依頼しましょう。
工場の屋根を修理する際には業者選びが大切です。
悪質業者に修理を依頼してしまうと、不具合が直らず再修理となりかねません。
工場の屋根修理を依頼するなら下記の特徴がある業者を選びましょう。
・工場屋根の豊富な施工実績がある
・資格所有者が多数在籍している
・密なコミュニケーションがとれる
それぞれの理由について説明します。
工場の屋根は面積も広く、大規模な修理になる場合があります。
一般住宅とは施工時の状況が異なるケースも多いため、工場での施工実績が豊富な業者に依頼しましょう。
施工実績が豊富で工場の環境に熟知している業者なら、自社工場に適した修理方法を提案してくれます。
工場屋根の修理について確かな技術力がある点も魅力です。
業者の施工実績はホームページなどで確認できます。
資格所有者が在籍している人数も、信頼できる業者かどうかを判断する一つの目安です。
資格保有者が多ければ知識の習得やスキル向上に積極的な業者であると判断できます。
施工実績と同様に業者のホームページに掲載されている場合があるため、確認しましょう。
遮熱やさん（運営：植田板金店）には、一級建築施工管理技士や建築板金基幹技能者といった資格保有者が多数在籍しています。
建物をリフォーム、解体する際にアスベストが含まれていないか事前調査が行える石綿含有建材調査者の資格保有者も多く在籍しています。
納得感のある修理をしてもらうためには、技術力や知識だけでなくコミュニケーションのしやすさも重要です。
修理内容の打ち合わせ時や修理期間中でも相談できる業者なら、納得したうえで修理を進められます。
修理の進行状況についても、こまめに報告してくれる業者なら、さらに安心です。
業者へ連絡したときの対応や修理を依頼したお客様の口コミを見て、密なコミュニケーションがとれる業者か判断しましょう。
工場の屋根を修理するなら、暑さ対策になる遮熱工事を同時に行うのがおすすめです。
同時に施工すれば、一度に打ち合わせや日程調整などが済むため手間がかかりません。
遮熱工事を行えば、太陽の光を反射させて工場内に熱が侵入するのを防げるので、室温上昇を抑える効果が期待できます。
工場内の暑さが軽減されるため、夏場の熱中症リスクの低減にも有効です。
カバー工法であれば、既存屋根に遮熱材を敷いて新しい屋根材を被せる遮熱工事が行えます。
遮熱やさん（運営：植田板金店）ではオリジナルの遮熱材であるシャネリアを使ったカバー工法を施工しています。
シャネリアの詳細はこちら
自社工場に適した屋根修理の方法を選んで早めに不具合を解消しよう
工場屋根の修理方法は、既存屋根の状況を把握しておくと選びやすくなります。
修理内容によっては生産ラインに影響を与えるため、業者と打ち合わせを密に行い、自社工場に適した方法を選びましょう。
工場内の暑さに悩んでいるなら同時に遮熱工事を行うのもおすすめです。
損傷が拡大する前に信頼できる業者に修理を依頼して、早めに工場屋根の不具合を解消しましょう。
