工場の雨樋のオーバーフローにおすすめの対策を紹介！理由も解説
近年、ゲリラ豪雨や台風の大型化といった異常気象への対策が求められています。
こういった異常気象によって大雨が降った場合、発生しやすいのが雨樋のオーバーフローです。
オーバーフローは雨漏りといったトラブルを引き起こし、工場に様々な影響を及ぼします。
本記事では工場の雨樋がオーバーフローする原因やおすすめする対策について紹介します。
雨による工場への影響を最小限に抑えたい方は、ぜひご一読ください。
オーバーフローとは、雨樋から雨水があふれ出す状態を指します。
工場の雨樋がオーバーフローする要因は下記のとおりです。
・雨樋の容量不足
・雨樋の詰まり
・雨樋の破損や変形
・屋根の改修
それぞれの要因について詳しく解説します。
工場に設置された雨樋の容量が足りないと、雨水の排水が追いつかずオーバーフローが発生しやすくなります。
ゲリラ豪雨の増加といった気象状況の変化も、容量不足によるオーバーフローを引き起こす要因の一つです。
工場や倉庫は建物の面積が大きいため、雨の強さによっては雨樋の容量を超える雨量が流れ込みます。
とくに昔の建築基準で設置された雨樋は容量が足りていない可能性があるため、現在の気象状況に適しているか確認しましょう。
スムーズな排水を阻害する雨樋の詰まりもオーバーフローの要因です。
高所に設置されている軒樋や谷樋は頻繁に掃除するのが難しく、ゴミや土埃、落ち葉などが溜まっている場合があります。
屋根の軒下に設置されているのが軒樋、屋根同士の間に設置されているのが谷樋です。
軒樋や谷樋だけでなく、雨水を排水口へ流す竪樋が詰まっているケースもあります。
定期的なメンテナンスを実施していなければ、詰まりが生じている可能性もあるため業者に確認してもらいましょう。
破損や変形した箇所がある雨樋でも、オーバーフローが発生する場合があります。
雨樋が破損や変形するのは、劣化や飛来物との接触、雪の重みなどが原因です。
他にも、雨樋を支える金具の劣化によって、雨樋にゆがみが生じている可能性もあります。
雨樋に破損や変形が生じていると、割れた箇所から雨水が漏れ出したり、ゆがみによって上手く水が流れずあふれたりします。
目視で確認した際に、明らかに破損や変形が発生しているようであれば、業者に連絡をして早めに修理や交換を行いましょう。
オーバーフローが発生する要因は、雨樋の問題だけではありません。
工場の屋根の改修によって形状や勾配が変化し、雨樋に流れ込む雨量が増える場合があります。
改修前に設置していた雨樋が改修後の屋根に適していないと、オーバーフローが発生する可能性が生じます。
屋根を改修する際には、雨樋を同時に交換する必要がないか業者に確認しましょう。
工場でのオーバーフロー対策には大容量タイプの雨樋がおすすめ
雨樋がオーバーフローする理由は様々ですが、対策をするなら大容量タイプの雨樋がおすすめです。
オーバーフローへ対策する際の参考として、おすすめする理由と商品について紹介します。
気象庁ではゲリラ豪雨を局地的大雨・集中豪雨と呼んでおり、下記のような雨を指しています。
・局地的大雨：数十分といった短時間で局所的に数十mm程度降る雨
・集中豪雨：数時間にわたって局所的に100mmから数百mm降る雨
また、気象庁では降水量の変動について「強度の強い雨ほど発生回数の増加率が大きい傾向がある」との見解を示しています。
強度の強い雨とは、1時間の降水量80mm以上や3時間の降水量150mm以上といったゲリラ豪雨のように短時間に強く降る雨のことです。
このような大雨が降った場合、雨樋の容量不足によってオーバーフローが発生する恐れがあります。
オーバーフローの発生を予防するなら、近年の異常気象の発生状況に適した大容量タイプの雨樋の設置がおすすめです。
遮熱やさん（運営：植田板金店）では、ゲリラ豪雨の対策に適したセキスイの大型建物用大容量雨とい「超芯V-MAX」の設置が可能です。
▼関連サイト
気象庁｜気候変動監視レポート
セキスイの大型建物用大容量雨とい「超芯V-MAX」は、折板屋根の工場に設置できる軒樋です。
耐風圧試験で高い安全性を確認した専用金具を用いて設置するため、強風でも外れるリスクが低く安心です。
軒樋のつなぎ目は接着して施工するため、漏水するリスクも低減できます。
さらに、大型建物用大容量雨とい「超芯V-MAX」は「大型高排水システム」の併用が可能です。
「大型高排水システム」は独自技術の高排水ドレンを使用しており、雨水が竪樋に流れるときに発生していた空気の巻き込みを防ぎます。
竪樋の配管内に空気が入り込まないため、効率良く雨水を排出できる点が特徴です。
一般的に大容量の雨樋を設置した場合、大量の雨水を流すためには竪樋の本数やサイズを増やす必要がありました。
「大型高排水システム」なら竪樋のサイズダウンが可能となるため、施工費用の削減にもつながります。
大容量タイプの雨樋以外に工場で実施できるオーバーフローへの対策
工場の雨樋のオーバーフローは、大容量タイプの雨樋への交換以外にも下記の方法で対策できます。
・ 定期的なメンテナンス
・ 雨樋の修理
詰まりや支持金具の劣化などによるオーバーフローを予防するなら、定期的なメンテナンスが有効です。
不具合が拡大する前に修理やメンテナンスを実施すれば、結果的に費用や工期も抑えられます。
ただし、掃除のみだとしても高所での作業は落下の危険が伴うため、自分で行わずに業者へ依頼しましょう。
広範囲に及ぶ劣化や変形などを解消するためには、メンテナンスや修理ではなく雨樋の交換が必要となる場合もあります。
雨樋の主な役割は雨水が建物内に浸入するのを防ぐことです。
オーバーフローはその雨樋が上手く機能していない状況であり、工場に様々な影響を及ぼします。
・雨漏りによる影響
・雨樋の破損による影響
・労災事故の発生による影響
一つずつ詳しく解説します。
雨樋から溢れた雨水が建物に浸入して引き起こされるのが、雨漏りです。
雨漏りが発生した場合、壁や屋根の腐食につながり、修繕費といった負担コストの増加が懸念されます。
また、建物だけでなく浸入した雨水によって設備や製品が濡れる可能性も否定できません。
設備が濡れれば故障といったトラブルに発展し、生産ラインにも支障が生じる場合があります。
雨漏りは工場に悪影響を及ぼす要因となるため、オーバーフローは放置せずに対策しましょう。
オーバーフローしている雨樋は、流れ込む雨水によって負荷がかかっている状態です。
雨水の重さや勢いなどによって、劣化が進んだ支持金具や雨樋が破損して落下する可能性があります。
モノだけではなく人にも被害が及ぶ恐れがあるので、雨樋に負荷がかかるオーバーフローを放置するのは避けましょう。
大雨と同時に強風が吹いている場合は、遠方まで外れた部品が飛ぶこともあり得ます。
労災事故は、発生してしまうと工場に大きな影響を与えてしまうものです。
労災事故が発生した場合、従業員への損害賠償や行政処分だけではなく、工場の信用問題にも発展しかねません。
水に濡れた機械や設備は漏電することがあり、従業員が感電の被害に遭う場合があります。
漏電は工場火災の要因ともなるため、機械が濡れないように十分に注意しましょう。
他にも、濡れた床が滑りやすくなっていれば転倒などのリスクも発生します。
雨樋のオーバーフローを防いで工場への影響を最小限に抑えよう
雨樋のオーバーフローは雨漏りといったトラブルに発展し、工場に様々な影響を及ぼします。
とくに近年増加している大雨が降った場合に対応するためにも、雨樋の容量不足について対策しましょう。
ゲリラ豪雨によるオーバーフローに対策するならセキスイの「超芯V-MAX」といった大容量タイプへの交換がおすすめです。
雨樋のオーバーフローを予防して、工場への影響を最小限に抑えましょう。
