冷凍倉庫の結露に有効な対策を解説！発生原因や倉庫への影響なども紹介
「冷凍倉庫に結露が発生してしまう」
「冷凍倉庫の結露を防ぐうえで有効な対策を知りたい」
冷凍倉庫は建物内外の温度差が大きく、結露が発生しやすい環境です。
結露が発生しやすい環境を放置すると、事故や設備・建物の劣化といった重大な事態を引き起こす可能性があります。
そこで、本記事では冷凍倉庫で実施できる結露対策を紹介します。
冷凍倉庫で結露が発生する原因や結露による影響なども解説するので、冷凍倉庫の結露にお悩みの方はぜひご覧ください。
冷凍倉庫で実施できる結露対策は、下記のとおりです。
・遮熱工事を施す
・断熱工事を施す
・業務用の除湿機を導入する
・エアカーテン・エアバリアを設置する
・製品の搬入出の頻度を適切に管理する
それぞれ解説するので、自社で取り入れられるものがないか、ご確認ください。
冷凍倉庫の結露対策として、遮熱材や遮熱シートなどを用いた遮熱工事が有効です。
遮熱には太陽光や赤外線に代表される輻射熱を反射して、建物内部へ熱の侵入を防ぐ機能があります。
結露は建物内外の温度差が主な発生原因です。
遮熱材や遮熱シートが熱を反射することで、建材の表面温度の上昇を抑えられ、温度差を低減できます。
建物内外の温度差が小さくなると、湿った空気が冷やされて結露が発生する可能性が下がります。
遮熱材などを屋根や外壁といった外気の影響を受けやすい場所に施工すると、より効果的です。
遮熱やさん（運営：植田板金店）では、倉庫への遮熱工事に対応しています。
赤外線などで伝わる輻射熱を97%反射させる遮熱材「シャネリア」を使用した工事も可能です。
遮熱工事による結露対策を検討される方は気軽にご相談ください。
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断熱工事も冷凍倉庫の結露対策に有効です。
断熱には熱が移動しにくくなる効果があり、屋根や外壁などに断熱パネルを設置すると、外気温の影響を受けにくくなります。
温度変化の抑制や、建物内外の温度差の低減などの効果があるため、結露も発生しにくくなります。
断熱性能が高まると、庫内の冷気を逃さず、冷却効率がアップするのもメリットです。
効率的な冷却によって冷却器の稼働負荷の軽減や電力消費量の削減効果も期待できます。
冷凍倉庫の湿度を管理するために業務用の除湿機を導入するのも有効です。
結露は、温度が低く、湿度が高くなると発生しやすくなります。
つまり、結露が発生しやすい環境を作らないように冷凍倉庫の湿度を適切に管理できれば、結露発生の予防につながります。
冷凍倉庫に導入する除湿機は、低温な環境でも使用できる業務用の製品を選びましょう。
庫内の温度を一定に保ちながら適切に除湿することで、結露が発生しにくい環境の維持につながります。
エアカーテンやエアバリアを設置するのも有効です。
扉の開口部などに設置すれば、結露の原因となる湿った外気の侵入を防げます。
エアカーテンとは、吹き出し口からエアジェットを床面に吹き出すことで、目に見えない空気のカーテンを作り出す装置です。
エアバリアはエアカーテンよりも強力で精密に制御された気流を作り出す装置で、さらに隙間のない空気の壁を作り出します。
これらを設置して目に見えない空気の壁をつくり、湿った空気の侵入を防げば、結露の発生を抑制する効果が期待できます。
スケジュールなどを組んで、搬入出や人の出入りの頻度を適切に管理するのも結露の予防につながります。
製品の搬入出や人の出入りが頻繁に行われている状況では、冷凍倉庫内の温度や湿度を一定に維持するのは困難です。
出入口の開閉回数が減れば湿った外気の侵入を抑制でき、倉庫内の冷気も逃げにくくなるため、冷房効率の向上も期待できます。
設備導入といった費用がかからないので、手軽に取り入れられるのもメリットです。
冷凍倉庫で結露が発生する主な原因は、下記のとおりです。
・暖かい空気の侵入
・外気と倉庫内の温度差
これらを抑制することで、結露が発生しにくい環境の維持につながります。
それぞれ解説するので、ぜひご覧ください。
結露とは、空気中に含まれる水蒸気が冷たいものに触れて水滴となる現象のことです。
たとえば、冷たいコップの外側が濡れたり、冬に窓ガラスが曇ったりするのと同じ原理です。
空気は温度が高いほど多くの水蒸気を含められますが、温度が下がると含められる水蒸気量が減り、余った水蒸気が水滴になります。
冷凍倉庫内は冷気が循環しており、外部との温度差が非常に大きいため、結露が発生しやすい環境です。
製品の搬入などの際に入り込んだ湿った外気が、冷凍庫の壁や天井などの冷たい面に触れて急激に冷えると結露が発生します。
冷凍倉庫の結露の発生を予防するためには、外気の侵入を抑える対策が重要です。
外気と倉庫内の温度差も結露が発生する原因のひとつです。
冷凍倉庫は夏だけでなく、地域によっては冬でも外気との温度差が大きくなる場合があります。
倉庫内は常に低温に保たれているため、気温が低く感じる季節でも、結露の発生には注意が必要です。
たとえば、日射の影響で屋根から侵入してきた熱によって温度差が生じ、天井裏などに結露が発生する恐れがあります。
天井裏は、倉庫内や建物の外から目視しても結露の発生に気づきにくい場所なので、注意が必要です。
遮熱や断熱で熱の侵入を抑えて温度差を低減すれば、結露の発生予防につながります。
不十分な対策によって発生した結露が冷凍倉庫へ与える影響
結露が冷凍倉庫へ与える主な影響は下記のとおりです。
・転倒・スリップ事故のリスク増大
・設備・建物の劣化
・冷却効率の低下
それぞれ詳しく紹介するので、ぜひご覧ください。
冷凍倉庫で結露が発生すると、従業員の転倒やフォークリフトなどのスリップ事故の原因となります。
冷凍庫は内部温度が非常に低いため、床面に落ちた結露が凍結してしまい、薄い氷膜になります。
氷膜は目視しにくいため、転倒やスリップ事故の原因になりがちです。
フォークリフトのような重機がスリップすると、操作者だけでなく周囲の従業員や製品を巻き込む大事故になるおそれがあります。
このような状況を回避するためにも、十分な結露対策が必要です。
外壁内部に結露が発生すると、設備や建物などの劣化につながるおそれがあります。
設備や機器に結露が生じると、故障や性能低下が発生する可能性があります。
金属部分のサビや建材の腐食などが発生すると、建物の強度低下や寿命の短縮につながりかねません。
設備や建物の修理や改修が必要になると、莫大な費用がかかるリスクもあります。
結露は放置せずに、適切な対策を取ることが重要です。
結露で冷却器に霜が発生すると、倉庫内の冷気の循環が妨げられます。
冷気が効率よく循環しないと、倉庫内の温度が下がりにくくなり、冷却効率が下がってしまいます。
冷却効率が悪くなると、冷却設備への稼働負荷が増大し、設備の故障リスクや電力コストが増大しかねません。
過剰な霜付きが発生すると庫内の温度を適切に維持できなくなる可能性もあります。
製品の品質にも影響を及ぼすリスクも出てきてしまうため、対策を実施して結露を予防しましょう。
冷凍倉庫の結露対策を行い、安全で安定した運営を実現しよう
冷凍倉庫は、建物内外の温度差が大きく、結露が発生しやすい環境です。
結露をそのまま放置すると、転倒やスリップなどの事故や建物・設備の劣化など、重大な事態を引き起こすおそれがあります。
また、結露で霜が発生すると冷却効率が低下するため、コストの増大にもつながります。
結露には、遮熱工事などのさまざまな対策があるので、自社倉庫に適したものを早急に実施するのがおすすめです。
冷凍倉庫の結露対策を適切に行い、安全で安定した運営を実現してください。
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