遮熱材にはどんな種類があるの？断熱材との違いについても解説
遮熱材は太陽熱を反射して、工場内の温度上昇を抑えられる建材です。
種類によって特徴があり、適切な遮熱材を選べば快適な効果を高められます。
本記事では遮熱材の種類や特徴を解説しています。
さらに断熱材との違いについても解説していますので、遮熱材の使用を検討している方はぜひ最後までお読みください。
遮熱材には様々な種類があります。
用途や適した箇所に施工することで、遮熱材の効果を高められます。
よく使用される遮熱材は以下の通りです。
・遮熱シート
・遮熱塗料
・遮熱フィルム
・その他
それぞれの遮熱材の特徴を紹介していきます。
遮熱シートはアルミなどの金属を用いて作られたシート状の遮熱材です。
屋根裏や外壁の内側に取り付けて、太陽光からの輻射熱を反射させて室内の温度上昇を抑制する効果があります。
たとえば遮熱やさん（運営：植田板金店）では「スカイ工法」に対応しています。
スカイ工法はアルミ箔を使用したスカイシートを用いて、太陽光からの熱を反射させて室内の温度上昇を抑制する工法です。
工場によく使われている折板屋根にしか使えない工法ですが、熱の反射率の高さと雨漏り防止対策により、多くの工場に導入されている工法です。
遮熱塗料は、屋根や外壁に塗ることで太陽光を反射させて表面温度の上昇を抑える塗料です。
外壁や屋根に直接塗装できるので、リフォームに最適です。
また外壁のデザインに合わせて、様々な色や質感を選べます。
遮熱効果と建物の美観を両立させられる方法です。
遮熱フィルムを窓ガラスに貼って、遮熱する方法もあります。
ガラスから入ってくる太陽光を遮って、建物内に入ってくる熱を軽減します。
ガラスは熱が入りやすい箇所です。
フィルムを貼ることで、遮熱への大きな効果が期待できます。
また室温と外気温の差が小さくできるので、結露防止にも効果があります。
シートでも塗料でもない屋根に後付けで、取り付けるタイプの遮熱材もあります。
たとえば遮熱やさん（運営：植田板金店）では「シャネリア」という遮熱材を取り扱っています。
「シャネリア」はポリエチレンをアルミニウムで挟んだ遮熱材です。
太陽光からの輻射熱を約97％カットして、夏場の暑さを著しく軽減してくれます。
どの種類の遮熱材を使用しても、メリットがあります。
遮熱材を使用するメリットについて解説していきます。
・暑さや寒さを防げる
・光熱費が削減できる
・製品の劣化防止になる
一つずつメリットを見ていきましょう。
遮熱材を使えば、夏の暑さや冬の寒さを防いで快適な環境を作り出せます。
夏場は太陽光線に含まれる輻射熱を反射することで、室内の温度上昇を抑えられます。
工場内が暑くなりすぎないので快適な環境になり、作業効率もアップするでしょう。
冬場は工場内から外部へ逃げる熱の量を減らしてくれる効果があります。
快適な環境を作るためにも、遮熱材は有力な方法です。
暑さや寒さが軽減できれば、空調の稼働を抑えられます。
空調が稼働時間を短くできるので、エネルギーとなる電気や灯油などの消費を抑えられます。
遮熱材の施工にはイニシャルコストがかかりますが、光熱費を削減できてランニングコストの抑制が可能です。
遮熱材の使用は、特に夏場の冷房費用の削減効果が大きいです。
省エネにもなるので、地球にもやさしく環境にも配慮できます。
工場内に保存されている製品は暑さによって、劣化が進むものがあります。
高温を避けるべき食品や化学品などを製造している工場では、気温管理が重要です。
暑さを軽減できるので、気温を一定に保ちやすく製品の劣化防止につながります。
遮熱材を使用することにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
・結露対策としては有効性が高いとはいえない
・種類によっては重量がネックになってくる
・補助金対象になってない地域が多い
これらのデメリットについても見ていきましょう。
時々結露対策としてご相談をいただきますが、それほど期待はできません。
むしろ屋根の表面の温度は上がらないのでまとわりつく水分は蒸発せずに残っています。
湿気や、それに伴うカビの発生等は防止できない可能性はあります。
効果が高く耐用年数の長いシャネリアは、カバー工事と一緒に施工する為約6㎏/㎡の重さがあります。
そうすると築年数の長い建物ですと耐震強度によっては施工ができない可能性も出てきます。
その時は、耐用年数が少し短くなっても別の遮熱材を提案致します。
工事の際に補助金が少しでも出れば施主様側としては大変助かりますが、遮熱工事はほとんどありません。
日本全国見ても北陸地方の一部であるくらいです。
カーボンニュートラルの部門に加えてもらえれば後々出るかもしれませんが、今はまだ希少な存在となっています。
遮熱材の種類は複数あるので、どれを選ぶか迷うと思います。
そんな方に向けて遮熱材の選び方について解説していきます。
・予算を決めておく
・どの程度の性能が必要か
・どの程度の期間使いたいか
これらのポイントを押さえて、遮熱材を選ぶ基準を明確にしておきましょう。
遮熱シートにどの程度の予算をかけるか先に決めておきましょう。
予算がかかっても高い性能の遮熱シートを使いたいのか、予算はなるべく抑えたいのかが決まっていないと遮熱材の選定の際に悩んでしまいます。
あらかじめ決めておけば、業者とのやり取りも円滑になります。
ざっくりとでも良いので予算は決めておきましょう。
遮熱シートの性能が高ければ価格も比例して高くなりやすいです。
どの程度の性能が必要か明確にしておきましょう。
遮熱シートの価格は素材や品質、耐久性によって異なります。
予算にも関わってきますので、どのような製品があるのか、お値段はいくらぐらいか確認したうえで求める性能を考えましょう。
遮熱材をどれくらい使用し続けたいか、事前に考えておきましょう。
遮熱シートや遮熱塗料には寿命があります。
寿命が来てしまったら、張り替えや塗り替えを検討しないといけません。
長期間使用するかどうかによって、使用する製品の耐久性やコストも変わってきます。
工場を建て替えてしまうと、施工した遮熱シートは使えなくなってしまいます。
工場を移転したり建て替えたりする予定がなければ、耐用年数が長い遮熱材を使用すれば問題ありません。
しかし今後工場が変わる可能性がある場合は、必要に応じて耐用年数が短く安価な遮熱材を使用しても良いかもしれません。
遮熱材と断熱材は混同しやすいため、違いについて見ていきましょう。
遮熱材は熱を反射して、熱の侵入を防ぐ効果があります。
主に太陽光などの輻射熱に効果があり、工場内部に入ってくる熱を軽減します。
逆に冬場は室内にある暖房機器から発せられる輻射熱を室内へ反射してくれるため、暖まりやすくなります。
対して、熱の伝わりを断つのが断熱材です。
夏場の高い気温だけでなく、冬場の冷気の侵入も防げます。
輻射熱は防げませんが、対流熱や伝導熱をカットできます。
断熱材と遮熱材を併用すれば暑さ対策の効果はさらに高まり、より快適な環境で過ごせるでしょう。
遮熱材のDIYは難しいため避けましょう。
うまく施工できないと、遮熱材の効果が発揮できなくなってしまいます。
さらに、施工中に屋根を踏み抜いて穴が空いてしまったり、屋根材が破損して新たな不具合の要因になったりする可能性もあります。
遮熱の効果を最大化するためにも、施工は業者に依頼しましょう。
遮熱材の施工を依頼する業者は慎重に選びましょう。
施工の品質によって、遮熱材の効果が100％発揮できるかが変わってきます。
ホームページに豊富な施工実績が載っていて、実績を公開している業者は安心できます。
またホームページが見やすく、内容がわかりやすい業者は評価しやすいです。
業者のホームページだけではなく、口コミなども確認できるので調べて後悔しないよう業者を選びましょう。
種類を問わず遮熱材を施工するときは業者に相談しよう
遮熱材を施工すれば、夏場に工場内に入ってくる熱を反射させて軽減できます。
涼しい環境で作業ができ、作業効率や生産性が上がり、社員の健康にも配慮できます。
遮熱材を施工するときは業者に相談してみてください。
遮熱材には種類が複数あるので、建物にあった遮熱材を提案してもらい効果の高い遮熱をしましょう。
遮熱材を施工して、快適な環境で仕事ができる工場を作りましょう。
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