断熱塗料は効果なし？断熱塗料の特徴や遮熱塗料との違いを解説
工場の暑さ対策によく用いられるのが断熱塗料です。
断熱塗料は熱の伝導を抑える特殊な機能を持った塗料で、屋根や外壁に塗ることで断熱効果を発揮します。
断熱塗料を使えば夏場は外からの熱の侵入を、冬場は室内の熱が外部へ逃げるのをそれぞれ防いでくれます。
これにより、一年を通して室温を快適な状態に保てるという特徴を持っている塗料です。
しかし断熱塗料について「あまり効果がないのではないか」と疑問に思われる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、断熱塗料は本当に効果がないのか、どのようなメリットやデメリットを持っているのかについて解説しています。
「断熱塗料を使用する効果はないのでは？」と疑問を感じている方は、ぜひ最後までお読みください。
断熱塗料は、暑さ対策として工場や倉庫の外壁・屋根に使用される塗料です。
実際のところ、断熱塗料を工場の屋根に塗ることは、効果がないわけではありません。
断熱塗料には工場外から入ってくる熱の伝わりを遅くする効果があり、工場が暑くなるのを軽減できます。
しかし、断熱材と比較すると効果は比較的小さいです。
理由として挙げられるのが、断熱材の厚みです。
断熱塗料は、断熱材よりも圧倒的に厚みがないため、どうしても性能的に劣ってしまいます。
また断熱材では「対流熱」「伝導熱」は防げても、太陽光からの「輻射熱」は防げません。
このような理由から、暑さ対策として十分な効果を実感しにくく「効果がないのでは？」と思う方もいらっしゃいます。
断熱塗料には、下記のメリットがあります。
・光熱費を節約できる
・作業環境を改善できる
・結露を防止しやすい
それぞれ詳しく解説します。
断熱塗料の効果は、工場内の温度を安定させて外気温の影響を軽減することです。
夏は暑くなりにくく冬は寒くなりにくいため、一年を通して快適な作業環境を維持できます。
これにより冷暖房の使用頻度を減らしたり、消費電力を効率化したりできます。
たとえば断熱塗料により工場内の室温が一定に保ちやすくなれば、冷暖房をつけっぱなしにしなくても良い日が増えるでしょう。
冷暖房をつける場合も、外気温の影響を受けにくくなったり室内の暖かさ・涼しさが外へ逃げにくくなったりするので、機器の消費電力を効率化できます。
工場や倉庫に断熱塗料を塗れば、作業環境の改善効果が期待できます。
断熱塗料を使えば外気温の影響を受けにくくなるため、室温を一定に保ちやすいです。
そのため夏場の過酷な暑さや冬場の厳しい寒さから作業員を守りやすく、常に適温で作業に取り組める環境を実現できます。
作業環境が快適になれば、作業員の集中力やモチベーションが高まり、工場の生産性アップも期待できます。
従業員の健康管理という観点からも、断熱塗料は有効な選択肢です。
断熱塗料を活用すれば、結露の発生を抑える効果も期待できます。
外気温と内気温の差が大きい場合に発生しやすいのが結露です。
結露を放置すると、水分によってカビやダニの繁殖を招きます。
カビやダニの発生で工場の劣化が早まる可能性があります。
さらに従業員がアレルギーによる健康被害を引き起こすかもしれません。
断熱塗料を使えば断熱効果によって、工場内外の温度差が緩和されます。
温度差の縮小によって結露の発生を未然に防ぎ、工場を長持ちさせる効果とともに従業員の健康を守ることにも繋がります。
断熱塗料は工場の断熱性能を高める効果のある塗料ですが、その一方で下記のデメリットも懸念されます。
・他の塗料よりも高価になりやすい
・輻射熱をカットできない
・慣れない人が施工すると断熱効果を発揮しにくい
デメリットも理解し、後悔しない断熱塗装を実施しましょう。
断熱塗料は、他の塗料と比較して価格が高めです。
塗料のグレードによっては比較的安価に収まる場合もありますが、それでも「これほど高くなるのか」とビックリする方もいらっしゃるでしょう。
不具合の修理対応なども追加すると、さらに施工費用は高くなります。
断熱塗料の大きなデメリットに「輻射熱をカットできない」ことが挙げられます。
熱には「対流熱」「伝導熱」「輻射熱」の3つがあり、太陽光の暑さは「輻射熱」に該当します。
そのため「断熱材を施工したはずなのに、じっとしていると暑い」と感じてしまう場合があるのです。
工場や倉庫の暑さ対策を行うなら、断熱材とあわせて遮熱材の施工も検討しましょう。
断熱性能を発揮する為には塗膜を密着させる必要があるため、断熱塗料の塗装は、他の塗料の塗装よりも難しいです。
特に「塗りムラ」が発生すると、思っていたような断熱性能を発揮できない場合があります。
厚みを均一にして塗装する専門的な技術が求められるものです。
そのためDIYでの塗装は避けるべきであり、業者に依頼する場合も技術力のあるところを選ぶことをおすすめします。
断熱塗料の塗装経験が豊富か、口コミが良いかなど、事前調査を徹底しましょう。
「断熱塗料は効果がない」という人に遮熱がおすすめな理由
「断熱塗料は効果を実感できなかった」
「しっかりと工場の暑さ対策を行いたい」
このように考えている方は、この機会に遮熱を検討してみませんか？
断熱塗料は「対流熱」「伝導熱」の対策として効果的ですが、太陽や機械から発せられる「輻射熱」には対応できません。
そこで遮熱材を活用することで、「対流熱」「伝導熱」「輻射熱」すべての暑さを対策できます。
遮熱は断熱との併用も可能ですので、詳しくは業者までご相談ください。
工場屋根に施工できる遮熱の方法についてご紹介します。
・遮熱材
・遮熱シート
・遮熱塗料
・遮熱フィルム
どのような方法か、詳しく解説します。
屋根や外壁に取り付けることで高い遮熱機能を発揮するのが「シャネリア」という遮熱材です。
シャネリアはポリエチレンの芯材を高純度のアルミニウム箔で挟んで作られています。
アルミニウム箔が太陽光からの輻射熱を約97%カットし、屋根裏や工場内部への熱の侵入を大幅に軽減してくれます。
夏場の暑さに困っている方には非常におすすめな暑さ対策方法です。
シャネリアの詳細はこちら
遮熱シートは、アルミニウムをはじめとした金属を主成分としたシートです。
遮熱シートを屋根裏や外壁の表面に取り付けることで、太陽光からの輻射熱を反射させます。
工場内への熱の侵入を抑制して、高い暑さ対策効果を期待できます。
遮熱やさん（運営：植田板金店）で提供しているのは、スカイ工法という遮熱の工法です。
スカイ工法ではスカイシートと呼ばれるアルミニウムで作られた遮熱シートを使用します。
作業者の技量に関係なく屋根全体の遮熱性能を均一にできるため、安定して高い遮熱効果を実感しやすいのがスカイ工法のメリットです。
スカイ工法の詳細はこちら
遮熱塗料は屋根や外壁の表面に塗装することで、太陽光からの熱を反射させる機能を持つ塗料です。
遮熱塗料を使うことで、塗装面の表面温度の上昇を抑制します。
工場内部への熱の伝わりを軽減して、工場内の温上昇を抑制する効果が期待できます。
遮熱フィルムは、窓ガラスに貼り付ける遮熱材のことです。
窓ガラスは光を取り込みやすいですが、同時に太陽光の熱も室内に取り込みやすいです。
そこで遮熱フィルムを活用することで、窓ガラスからの熱の侵入を抑制して、室温の上昇を抑えられます。
断熱の効果はないのか疑問に思っている方は遮熱を検討してみよう
断熱塗料は工場内部の温度変化を緩やかにする効果があり、決して効果がないわけではありません。
しかし断熱材では、太陽や機械から発する「輻射熱」に対処できないため、工場や倉庫の暑さ対策としては心許ないです。
もし断熱の効果に疑問を感じているのであれば、遮熱という選択肢もぜひご検討ください。
遮熱は、断熱との併用も可能です。
どの工法が良いのか迷う場合は「遮熱やさん」までお気軽にお問い合わせください。
現在の工場の状況を詳しくお伺いし、最適な遮熱方法をご提案させていただきます。
