不燃の遮熱シートを工場で使うメリット・デメリットとおすすめ工法を紹介

「作業環境を改善したいが、どのような対策があるのか分からない」
このような作業環境の改善におすすめなのが、不燃の遮熱シートです。
高温設備や外気からの熱を遮断し、室温上昇を防ぐことで冷房効率を向上させます。
本記事では不燃の遮熱シートの概要や、おすすめの「フィット工法」などについて解説するので、ぜひご覧ください。
不燃の遮熱シートとは

・遮熱シートとは
・不燃の遮熱シートと通常の遮熱シートとの違い
・不燃シートと防炎シートの違い
それぞれ詳しく解説するので、ぜひご覧ください。
遮熱シートとは
遮熱シートとは、太陽光や機械設備などからの熱を反射・遮断することで、工場や倉庫内の温度上昇を抑えるための製品です。
遮熱シートにはさまざまな種類があり、工場や倉庫などの建物の屋根や外壁、機械設備などに施工します。
遮熱シートを施工することで、夏の暑さ対策を行ったり、エアコンの負担を減らして省エネ・節電につなげたりできます。
遮熱シートにはさまざまな種類があり、工場や倉庫などの建物の屋根や外壁、機械設備などに施工します。
遮熱シートを施工することで、夏の暑さ対策を行ったり、エアコンの負担を減らして省エネ・節電につなげたりできます。
不燃の遮熱シートと通常の遮熱シートとの違い
不燃シートとは、国土交通省の定めた試験に合格した製品のことです。
不燃とは、一定時間は燃え抜けない(燃え広がらない、燃え続けない)ことを表します。
不燃と表現しますが、絶対に燃えないという意味ではありません。
通常の遮熱シートには、基材としてポリエチレンやポリエステルなどが用いられています。
アルミ蒸着フィルムやポリエチレンなど可燃性のある材料は、耐火性が高くはなく、高温下で融解や発火するリスクがあります。
工場や倉庫の屋根・外壁など、一般的な遮熱目的で使用する分には、通常の遮熱シートでも問題はありません。
しかし、工場内の乾燥炉や高温の機械に施工する遮熱シートは、不燃のものを使用する必要があります。
不燃とは、一定時間は燃え抜けない(燃え広がらない、燃え続けない)ことを表します。
不燃と表現しますが、絶対に燃えないという意味ではありません。
通常の遮熱シートには、基材としてポリエチレンやポリエステルなどが用いられています。
アルミ蒸着フィルムやポリエチレンなど可燃性のある材料は、耐火性が高くはなく、高温下で融解や発火するリスクがあります。
工場や倉庫の屋根・外壁など、一般的な遮熱目的で使用する分には、通常の遮熱シートでも問題はありません。
しかし、工場内の乾燥炉や高温の機械に施工する遮熱シートは、不燃のものを使用する必要があります。
不燃シートと防炎シートの違い
先述のとおり、不燃シートは国土交通省の定めた試験に合格した製品で、一定時間火にさらされても燃え抜けないのが特徴です。
一方、防炎シートは消防法に基づき日本防炎協会から「防炎製品」と認定された製品です。
難燃剤や防炎剤が練り込まれており、自己消火性を備えています。
防炎シートに火がついても、火源を取り除けば燃え広がらず、自ら鎮火するのが特徴です。
火災などの際に完全に燃えないわけではありませんが、延焼を遅らせる効果があります。
不燃シートと防炎シートを比較すると、より耐熱性が高いのは不燃シートです。
建設現場での安全養生などでは防炎シートで十分ですが、高温設備付近で使用するなら不燃シートが必須です。
一方、防炎シートは消防法に基づき日本防炎協会から「防炎製品」と認定された製品です。
難燃剤や防炎剤が練り込まれており、自己消火性を備えています。
防炎シートに火がついても、火源を取り除けば燃え広がらず、自ら鎮火するのが特徴です。
火災などの際に完全に燃えないわけではありませんが、延焼を遅らせる効果があります。
不燃シートと防炎シートを比較すると、より耐熱性が高いのは不燃シートです。
建設現場での安全養生などでは防炎シートで十分ですが、高温設備付近で使用するなら不燃シートが必須です。
機械の熱を軽減するなら不燃の遮熱シート「フィット工法」がおすすめ

フィット工法には、以下のメリットがあります。
・不燃の遮熱シートなので暑い機械の周りでも問題なく使用できる
・乾燥路や機械からの熱を軽減して快適な作業環境を実現できる
・幅広いサイズに対応できる
・工場の省エネ化にも貢献できる
それぞれ解説するので、ぜひご覧ください。
不燃の遮熱シートなので暑い機械の周りでも問題なく使用できる
フィット工法では、不燃の遮熱シートを使用するので、高温を発する機械の周囲でも問題なく使用できます。
国土交通省の不燃認定品のガラスクロス高温度仕様のシートで、高温機械の回りで使っても、劣化や発火の心配がほぼありません。
高温の機械の周囲で使用できる遮熱シートをお探しの場合におすすめです。
国土交通省の不燃認定品のガラスクロス高温度仕様のシートで、高温機械の回りで使っても、劣化や発火の心配がほぼありません。
高温の機械の周囲で使用できる遮熱シートをお探しの場合におすすめです。
乾燥路や機械からの熱を軽減して快適な作業環境を実現できる
フィット工法を行うと、乾燥炉や機械から発する熱を大幅にカットして、屋外へ熱を放出するため、快適な作業環境を実現できます。
工場内の乾燥炉や機械などから発生する熱にお悩みの場合は、フィット工法がおすすめです。
また、倉庫内に放出される熱を大幅にカットできるため、室温上昇も抑制できます。
工場内の乾燥炉や機械などから発生する熱にお悩みの場合は、フィット工法がおすすめです。
また、倉庫内に放出される熱を大幅にカットできるため、室温上昇も抑制できます。
幅広いサイズに対応できる
フィット工法では、縫製加工ができるシートを採用しているため、幅広いサイズに対応可能です。
シートをつなぎ合わせることで、サイズを調整できるので、大型の機械・設備にも施工できます。
シートにはハトメも付いているので、柔軟な施工が可能です。
シートをつなぎ合わせることで、サイズを調整できるので、大型の機械・設備にも施工できます。
シートにはハトメも付いているので、柔軟な施工が可能です。
工場の省エネ化にも貢献できる
フィット工法で遮熱シートを施工することで、工場の省エネ化にも貢献します。
高温になる機械から発生した熱をカットして室温の上昇を抑えられるため、エアコンの負担を軽減して電気代を抑えられます。
フィット工法は、省エネ対策を検討している工場にもおすすめです。
高温になる機械から発生した熱をカットして室温の上昇を抑えられるため、エアコンの負担を軽減して電気代を抑えられます。
フィット工法は、省エネ対策を検討している工場にもおすすめです。
不燃の遮熱シート「フィット工法」の施工事例

・キューポラへの施工
・セラミック焼却炉への施工
施工前後でどのように変化したのか紹介するので、ぜひご覧ください。
キューポラへの施工
キューポラは鉄を溶かす溶鉱炉です。
作業時はキューポラの真横に立ち、溶け出す鉄を見守るため、夏は作業員に大きな負担がかかります。
そこでフィット工法でキューポラを遮熱シートで囲うことで、施工前と比べて炉の表面温度が175度低下しました。
表面の温度が25度まで低下したため、周囲にいても熱を感じません。
さらにキューポラから溶け出てくる鉄の量が増加し、生産量が13%アップし、作業環境改善と生産性向上の2つを実現しています。
作業時はキューポラの真横に立ち、溶け出す鉄を見守るため、夏は作業員に大きな負担がかかります。
そこでフィット工法でキューポラを遮熱シートで囲うことで、施工前と比べて炉の表面温度が175度低下しました。
表面の温度が25度まで低下したため、周囲にいても熱を感じません。
さらにキューポラから溶け出てくる鉄の量が増加し、生産量が13%アップし、作業環境改善と生産性向上の2つを実現しています。
セラミック焼成炉への施工
セラミック焼成炉は、セラミックを成形・加熱して焼き固める炉のことです。
焼成炉周囲の温度は77.7度、焼成炉周囲にいる作業員の表面温度は41.4度にのぼります。
そこでフィット工法で遮熱シートを施工すると、焼成炉周囲の温度が28.2度、人体の表面温度も31.3度まで下がりました。
人体表面温度は、施工3分後には10度も低下しており、高い効果が確認されています。
焼成炉周囲の温度は77.7度、焼成炉周囲にいる作業員の表面温度は41.4度にのぼります。
そこでフィット工法で遮熱シートを施工すると、焼成炉周囲の温度が28.2度、人体の表面温度も31.3度まで下がりました。
人体表面温度は、施工3分後には10度も低下しており、高い効果が確認されています。
不燃の遮熱シートを工場で使用するメリット

不燃の遮熱シートは一定時間燃え抜けないのが特徴で、火災が発生しても延焼するリスクが少なく、安全性が高まります。
また、ガラスクロス繊維などの耐熱性が高い素材を使用していることから、熱に強いことも特徴です。
紫外線や高温下でも素材が劣化しにくく、通常の遮熱シートと比べて長持ちします。
工場内の温度が低下し、作業員が快適に作業を行えるのもメリットです。
工場内の温度が高くなりすぎると、熱中症のリスク増加や集中力の低下、作業効率の低下などの弊害が発生しがちです。
不燃の遮熱シートを設置することで、作業者の健康リスク低下や生産性の向上なども期待できます。
高温機械が発する輻射熱を外部に拡散するのを防ぐことで、機械の劣化や故障を防止することも可能です。
周囲の他の機械・設備が高温にさらされず、劣化や故障のリスクからも保護されます。
不燃の遮熱シートを工場で使用するデメリット

不燃の遮熱シートは、ガラス繊維などの不燃材料を使用しており、価格が高くなりがちです。
不燃材の加工や認定試験をクリアにも費用がかかり、その分も加算されます。
一方、通常の遮熱シートは比較的安価な材料を使用しており、製造プロセスも比較的シンプルで大量生産が可能です。
認証試験のコストもかからないため、不燃のものと比べると価格が安くなります。
ただし、長期的なコストを考慮すると、不燃の遮熱シートのほうが安くなる場合もあるので、総合的に検討するのがおすすめです。
不燃の遮熱シートで快適な作業環境を実現しよう

高温の機械に不燃の遮熱シートを施工することで、放出される熱をカットし、快適な作業環境を実現できます。
工場内の暑さ対策にお悩みなら、不燃の遮熱シートの施工をご検討ください。
不燃の遮熱シートを施工するなら、フィット工法がおすすめです。
縫製可能なので、幅広いサイズの機械に対応しています。
暑さ対策だけでなく生産性向上も期待できるので、高温機械の熱にお悩みなら、フィット工法もあわせてご検討ください。